玉石混淆のイベント情報、どうやって取捨選択する?
生成AIの活用がビジネスの必須科目となりつつある現在、関連するセミナーや展示会、勉強会が毎日のように開催されています。しかし、その数が多すぎるあまり、「どのイベントに参加すれば有益な情報を得られるのかわからない」と感じている方も多いのではないでしょうか。
貴重な時間を投資するからには、自分の目的や課題に合った、質の高いイベントを選びたいものです。今回は、情報過多の時代に埋もれがちな優良な生成AIイベントを効率的に見つけ出し、見極めるための情報収集術と3つのチェックポイントをご紹介します。
自分に合ったイベントを探すための情報源
まずは、どのような場所でイベント情報が発信されているのかを知ることが第一歩です。それぞれに特徴があるため、目的に応じて使い分けるのがおすすめです。
1. IT勉強会プラットフォーム (connpass, TECH PLAYなど)
エンジニアや開発者向けの技術的な勉強会が多いイメージがありますが、最近では非エンジニア向けのビジネス活用セミナーも増えています。特定の技術やツールに関するコミュニティが主催する小規模でインタラクティブな勉強会から、企業が主催する本格的なセミナーまで、幅広いイベントが見つかります。現場の生の声が聞きたい場合に特に有効です。
2. イベント・チケット販売サイト (Peatix, Doorkeeperなど)
IT分野に限らず、多種多様なジャンルのイベントが掲載されています。ビジネスセミナーや異業種交流会など、より幅広い層を対象としたイベントを探しやすいのが特徴です。有料の大規模カンファレンスなどもこちらで見つけることができます。
3. 企業の公式サイトやSNS
Google、Microsoft、AWSといったプラットフォーマーや、特定のAIソリューションを提供するベンダーは、自社の公式サイトやSNSでイベントを告知します。最新の製品情報や公式の活用事例を深く知りたい場合には、これらの一次情報をチェックするのが最も確実です。
4. ニュース・プレスリリースサイト (PR TIMESなど)
企業が公式に発表する情報なので信頼性が高く、これから開催される新しいイベント情報をいち早くキャッチできます。「生成AI セミナー」といったキーワードで検索することで、様々な企業の取り組みを知るきっかけにもなります。
良質なイベントを見抜く3つのチェックポイント
情報源を把握したら、次は個々のイベントの内容を吟味するフェーズです。以下の3つのポイントを確認することで、参加する価値があるイベントかどうかを判断しやすくなります。
ポイント1:『誰が』話すのか?(登壇者の専門性)
イベントの価値は登壇者で決まると言っても過言ではありません。登壇者のプロフィールや過去の実績、専門分野を必ず確認しましょう。単に役職が高いだけでなく、現場で実際に生成AIプロジェクトを推進している実務家なのか、特定の技術を深く研究している開発者なのか、あるいは業界全体の動向を俯瞰するアナリストなのか。自分の知りたいことに最も近い知見を持つ人物が登壇するイベントを選びましょう。
ポイント2:『何を』学べるのか?(アジェンダの具体性)
「生成AIの最新動向と未来」といった抽象的なタイトルだけでは、得られる内容が曖昧です。「製造業における画像生成AIを活用した検品業務の効率化事例」のように、対象者、課題、技術、効果が具体的に示されているかが重要です。アジェンダやセッション概要が詳細であればあるほど、主催者が内容を練り込んでおり、参加者にとって学びの多いイベントである可能性が高まります。
ポイント3:『誰が』主催するのか?(主催者の信頼性)
主催する企業やコミュニティが、生成AI分野でどのような実績や専門性を持っているのかも重要な判断基準です。過去に開催したイベントの評判をSNSなどで検索したり、主催者の公式サイトで事業内容を確認したりすることで、そのイベントが信頼に足るものかを見極めることができます。
最終的には「参加目的」の明確化が鍵
情報収集術や見極めのポイントをご紹介しましたが、最も大切なのは「自分がなぜそのイベントに参加したいのか」という目的を明確にすることです。最新技術のトレンドを把握したいのか、自社の特定の業務課題を解決するヒントが欲しいのか、あるいは同じ課題を持つ担当者とネットワークを築きたいのか。目的が明確であれば、数あるイベントの中から自分にとって本当に価値のあるものを選び出すことができます。
当ブログでは、イベントの選び方についても詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
→ 生成AIイベント、どれを選ぶ?目的別4タイプの特徴と選び方
そして、イベントは参加して終わりではありません。得た知識や人脈をいかにして次のアクションに繋げるかが重要です。インプットで終わらせず、必ずアウトプットに繋げることを意識しましょう。
→ 生成AIイベント後が本番!知識を成果に変える3ステップ
今回ご紹介した方法を活用し、ぜひご自身のビジネスを加速させるような、実りあるイベントを見つけてください。
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